代表あいさつGREETING

福島県の農業を世界一へ

2011年、東日本大震災により福島県の農家さんは大打撃を受けました。今にして思えば、そのときに「肉と野菜の農家イタリアン ～Arigato～」の種が蒔かれたのだと感じています。
それから農家さんのお宅を一軒一軒、訪ね歩いていくと、涙なしでは聴けないお話、世間には伝わっていないお話がたくさんありました。弊社は飲食業として10年間歩んでまいりましたが、そのときに初めて‥‥生産者様と心と心で繋がる感覚を得ました。

スーパーに行けば、当然のように並んでいるお肉やお野菜が、実は「何ひとつとして同じものはない」という事をお教えていただきました。
そのことを私自身の解釈では、2000年以上の間、一度として同じ天気で、同じ気温で、同じ風向きで、同じ日照時間の一年があるだろうか? 同じ土の状態で、同じ微生物の量で、同じ水分量の一年があるだろうか? 同じ人間が、同じ思考と体力で、同じやり方・時間で‥‥と考えていくうちに‥‥『同じものは決してない!』と心の奥底から衝撃を感じたのです。

だからこそ、ひとつとして同じお野菜はなく、品種は同一でも、違うお野菜であり挑戦し続けている農家さん達が育むものは、すべて愛すべきお肉、お野菜だと感じたのです。
社会や環境の変化とともに、我々も農家さんも、ともに成長してまいりました。そしてこれからも食に携わり地域の皆様と絆を育む、全国、世界の皆様と切磋琢磨する、そして『福島の農業を世界一へ』というビジョンのもと、多くの取り組みを通して『Made in 福島』を発信してまいります。

農家さんのお野菜とArigatoのお弁当

我々「Arigato」は、農家さんを一軒一軒まわり、知った事があります。農家さんは、自分の育てたお野菜が「どのように食されているのか」「美味しかったのか」「美味しくなかったのか」それが分からない点が、大きな悩みの種になっていると痛感しました。
そこで我々が、第一次生産者様とお客様の懸け橋になり、『生産者様の想いを届けること』『お客様の感想・声を届けること』によって、両者からの『ありがとう』が溢れる場所になろうという決意のもとに店舗をオープンいたしました。

しかし、まだまだ消費されずに廃棄されてしまうお野菜や、本当は食べたいのに足を運べないお客様が多数いらっしゃる事実も知り得ました。そこで、より多くのお客様に『福島の肉と野菜を感じてほしい』と考え試行錯誤の末、このたび新たにお弁当ブランドとしての「Arigato」を開設させていただきました。

これまで以上に地域の皆様に寄り添い、大切な方との絆を育み、福島の美味しさを追究してまいります。安全であることはもちろんのこと、安心できる食材にこだわり、磨き続けてきた確かな目利きと技術をベースとして、心をこめた感動あるお弁当をお届けいたします。
お腹を満たすだけではなく『心』と『福島プライド』も満たし、『農家さんとお客様の絆を育むこと』こそが私たちの使命です。 Arigatoが『美味しい時間』と『心の絆を育む大切なひととき』として、お役に立てたなら幸いです。

夢成 株式会社
代表取締役社長  鈴木 厚志